Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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南北の共同宣言についての備忘録。
 こんなことを書くと、また色々とありそうですが。。

 まずは記事。

 朝鮮戦争終結へ4者協議 南北首脳が宣言
2007年10月04日13時40分

 平壌を訪問中の韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は最終日の4日午後、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記とともに共同宣言「南北関係発展と平和繁栄のための宣言」に署名し、発表した。大規模な経済協力を推進し、朝鮮半島の非核化と緊張緩和を目指すとした。「南北は軍事的敵対関係を終わらせ、半島での緊張緩和と平和を保障するために緊密に協力していく」などとした。00年の6・15南北共同宣言ではできなかった軍事分野での合意が初めて盛り込まれた。

 http://www.asahi.com/special/nuclear/TKY200710040182.html



 いまだに朝鮮戦争が終わっていないのは、この上ない悲劇ですし、早く正式に終わり、南北の統一がなされることを、僕は心から祈っています。 ですが、冷静に考えると、そうそうぬかよろこびはできそうにないので、様子をよく見ておこうと感じます。

 さて、平和と統一に向けての、客観的と思われる不安材料を述べると、このあたり:

 1.軍部のインセンティヴ
 2.韓国政権の来期の方向転換の可能性
 3.統一のコスト
 

 1.軍部のインセンティヴ

 南北の平和が促進すると、軍縮へと向かうのが当然の帰結だと思われます。 それは当然ながら、軍部の国家に対する影響力の減少をもたらすわけですよね。 軍事分野の合意がいくつかもたらされたとはいえ、軍部が内在的に有する動機については注意する必要があると思います。
 


 2.韓国政権の来期の方向転換の可能性

 現時点において、盧武鉉大統領の任期終了後、与党が変わり政策がドーンと変わる可能性は大きいと思います。 特に、与党のウリ党は財界からの支持が弱いようです。
 今後、ハンナラ党が与党となることが考えられるのですが、この党は保守なので、現政権の統一政策を一気にうっちゃる可能性は低くないと思います。



 3.統一のコスト
 
 統一にはものすごいコストがかかります。 そして、このコストは、豊かな方の国が支払うことになります。 
 
 べき論でなく、可能性論で話をします。 「総論賛成、各論反対」、という言葉があるように、普通の人は、統一が大切だとわかってはいても、それによって自らの収入が下がり、雇用の機会が減少するような状況を許容することはできないと思います。 
 
 現時点で韓国の国民は統一に関してあまり乗り気ではないようなのですが、現実化、という段階になると、相当な問題が生じることは予想に難くありません。

 西ドイツは、10年かけてこのコストを支払いました。 当時の経済成長の失速の原因の一つは、統一によるものだとよく話されています。 現在の韓国に、このコストを支払うだけの余裕と気概があるのかどうか。


 とはいっても、こういう不安材料を抱えながらも、南北間の関係がどんどん良好になってきているのは事実なので(その背後には、韓国財界の動きがあるみたいですが)、そう悲観的になる必要もないかもしれません。 ただ、楽観論もしにくい状況ではあるので、冷静に見て行こうと思います。

 
Comment
≪この記事へのコメント≫
南の財界は確かに北でのビジネスチャンスの拡大に期待してるでしょうね。

軍部のお話で、軍部が内在的に有する動機については注意する必要があるとありますが、何故、何をとくにそうなのか教えていただけると幸いです。

情勢は動くものがそのなかで、今回の宣言が、揺るがぬ確固たるものとなることを本当に願います(>_<)☆
2007/10/05(金) 03:27:40 | URL | Yungi #-[ 編集]
拉致ばかり叫ばれているようですが、日本の北への補償問題も決着がついていないのもまた事実。
平和的統一を条件に、統一実現後のインフラ整備などに日本はかなり思い切った額の支援を約束し補償としてはどうかと思っています。
2007/10/05(金) 09:12:18 | URL | 三浦介 #OGPSQbQg[ 編集]
こうゆう冷静さ、好きです。
皆、手開きで喜びすぎですよね。実際ローさん終わったら確実に政策転換は起きますね。大なり小なり。ローさんが歴史に名を残したいだけのスタンドプレー的下心があれば特に。
2007/10/05(金) 12:47:43 | URL | リャン #-[ 編集]
あ、手開きじゃなくて手放しでした。笑
2007/10/05(金) 12:48:05 | URL | リャン #-[ 編集]
こんばんわ
手順さんお久しぶりです
お誕生日おめでとう御座います
ますます想いを実現させていらっしゃいますね。
その生き方、常々参考にさせてもらってます。

すみません。あなたが余りこの手の
話題を好まない事は理解しているのですが・・・

三浦介さんに日本人として少し言わせてください
<日本の北への補償問題
日韓基本条約があります。
<拉致ばかり
日本人にとって同胞が拉致された事は死活問題
でなければならないから当然です。この程度の
騒ぎですんでいるのは相手が日本だからだと思って
下さい(この辺りは半分自虐です)。


<日本はかなり思い切った額の支援を約束し補償
日本国民には日本国民の生活があります。
日本は現在グローバリズムの波の中で恐ろしい暴風に
巻き込まれて外国の巨大資本に富を簒奪されつつ
あり、国民は日々の生活も立ち行かなくなりつつあります。
そんな状況で他国他民族の問題にでしゃばる余裕等ないのに、
何故日本国民が統一朝鮮の莫大な援助・インフラ整備を
しなければならないのですか?戦前も確か朝鮮に請われて
日本はそんな事をしていたように記憶していますが、
結局双方の国民にとってなにか善い事がありましたか?
歴史は繰り返すといいます。日本が
朝鮮に介入するのはお互いに新たな不幸の種を巻き、
今現在日本民族と朝鮮民族に蟠りがあるように、必ず
将来に禍根を残し大きな災いになると思われます。
自分達の問題は自分達で解決するよう努力するのが基本
路線ではないかと思います。
2007/10/07(日) 01:49:31 | URL | IRIAS #hOXzDY6U[ 編集]
前置きさせていただくと、浅学なためコメントするのが非常に恐縮ですがコメントします。

はじめましてIRIASさん。

僕はわからないことだらけですが、2W/W以前以後の問題を見て(日韓基本条約、拉致問題)、世界(両国間)から見た歴史的背景、事実からの考察となりえてるのでしょうか。そうは思えなくて。僕はあいまいにしかわからなく、主観でしかないのかもしれないので教えていただけると幸いです。

もうひとつ気になるのが何か矛盾を感じるんですが、介入しないという問題です。
例えば、家のお隣りさんの問題には干渉しない。
現代はそうかもしれませんが、気になるところですし昔はご近所さんみんなよく知ってましたよね?
僕はどんな問題も日常などいろいろ繋がってると考えてまして、国の間にも矛盾や利己主義が生じていなければ介入するのも悪くはないと思います。イデオロギーの違いはありますがお互いが理解した、する上では。

言葉足らずで抽象的で論理性もありませんが、コメントをいただけると勉強になります。
2007/10/07(日) 03:28:15 | URL | Yungi #-[ 編集]
IRIAS様
IRIAS様、はじめまして。m(._.)m
ご懸念、私にも理解できると思います。ですが、私にもまた考えることがあります。
このことについてIRIAS様と場所を移し話しあいたいと思うのですがいかがでしょうか。
ひとまず、私のブログのアドレスを載せますが、ブログと何いう場所は話しあいには適さないと思われ、IRIAS様が適当と思われる別のサイトがありましたらそこでもかまいません。

私としては、糸さんという方が管理されている「政治議論板」という所で主にこういった話し合いをしていますので、こちらではどうかと提案いたします。検索ですぐに出ると思います。

なお、糸さんと私は政見で対立することが多いです(面識もありません)し、私はどこの組織の回し者でもないただの一日本人です。
また、論破しようとかそういうつもりもありません。自分に誤りがあれば正したいと思っています。「世界平和こそが貿易立国日本の繁栄の道」ではないかというのが私の基本的なスタンスなのです。
2007/10/07(日) 03:44:53 | URL | 三浦介 #OGPSQbQg[ 編集]
鋭い指摘だと思います。

いくつか付け加えるとするならば、統一の外因部分になるでしょう。
今の六カ国協議等を見てもこれから朝鮮半島が統一に向かうにあたって“お隣さん”と“おまわりさん”がみんなで自分の利益を確保する為、躍起になっている状態だと思います。

1905年(それ以前からという指摘もありますが)から歩んだ100年を、そしてなぜ統一出来なかったのかをもう一度見直して、これからの21世紀をどう歩んでいくのかを決める非常に大切な岐路に立っていると思います。

ここで今回の頂上会談でも強調された“ウリキリ”が非常に重要な意味をもってくるのでは大でしょうか。

もうひとつ、注意するべき点3への意見ですがヒョンは分断コストという考えかたについてどうお考えですか?

お時間ありましたら是非一度書いてみてください。

最後に、頂上会談での平和宣言についてですが、項目の中にある南北合同応援団が京義線を走り北京へ向かう。その列車に僕も是非乗ってみたいです。
2007/10/07(日) 04:05:10 | URL | jisun #-[ 編集]
皆さん返信遅れてごめんなさい・・・
Yungiさん、
軍部の動機については、こういうところで書くのもどうかと思うので、ご自身で考えてみてください。 そもそも軍隊って何のためにあるのでしょうか?


りゃんさん、
はい、理想を持ちつつもリアリストでありつづける、というのが目標です。 といっても、本当にそうあれているのかははなはだ疑わしいわけですが。。



Jisunさん、
統一のコストについては、岩波新書に、
ドイツの統一10年を追ったものがあります。 「ドイツの見えない壁」を読んでみてください。 見たところ学生のようですし、時間があるのだから自分で目いっぱい勉強してくださいね。




2007/10/08(月) 00:35:58 | URL | Taejun #-[ 編集]
三浦介さん、IRIASさん、おそらく今はお二人で話し合っていることと思いますが、お二人とも根本的な問題意識に違いはないようですし、お互いが納得いく結論へと至ることを祈っています。
 日本からの援助についてコメントすると、統一に関して生じる諸々の費用らについては、日本から援助を受ける必要はないのではないのかな、と感じています。 もちろん、請われた時に善意でするとなれば話は違いますが、義務といった類のものではないのかな、と感じています。

 
2007/10/08(月) 00:40:15 | URL | Taejun #-[ 編集]
IRIASさん、お久しぶりです。
それと、お祝いありがとうございます!
少しずつまともな人間になれるように日々努力しますね。

2007/10/08(月) 00:41:02 | URL | Taejun #-[ 編集]
初めまして。
後輩です。
いつも先輩のブログを拝見しています。

朝鮮半島を中心とする北東アジアの安定は日本の安全保障にとっても死活問題なので、統一コストの支援は人道的見地に関わらず、必然的に迫られるものだと思います。

韓国の対北経済支援、投資は統一コストの圧縮という性格が強いけど、「ウリキリ」では決して解決できないと思います。

三浦介さんがおっしゃられた「世界平和こそが貿易立国日本の繁栄の道」。
僕も同じ考えです。
2007/10/08(月) 23:23:57 | URL | きむら #2/T.MHvo[ 編集]
きむらさん、コメントありがとうございます。

 北東アジアの安定が同地域にある諸国にとって重要な課題であるということが真実だとしても、そのためのコストを、支払う必然性が日本政府らに生じるという点については、少しわかりかねます。 これは、どういう趣旨でおっしゃったのでしょうか? 

 なんにせよ、一歩ずつ先に進んでいるのは明らかなので、現実問題としてどういうことが課題となっていくのか、しっかりと見据えていきたいですね。 これからもどうぞよろしくお願いします。
2007/10/09(火) 23:42:11 | URL | Taejun #-[ 編集]
たしかに、朝鮮の統一コストに対し、道義的な義務は発生しません。
けれども、たとえば朝鮮の現体制が崩壊した場合、日本政府は混乱の拡大を防ぐため、25万トンの備蓄米を即座に支援する準備ができていると言われているほどです。

朝鮮半島の混乱が日本を含む北東アジア全般に及ぶ以上、善意等に関わらず、必然的に支援を迫られるはずです。
また当然、統一朝鮮にある程度の影響力を与えたいという思惑も働くはずです。


ということで、こちらこそよろしくお願いします。
2007/10/10(水) 22:25:27 | URL | きむら #2/T.MHvo[ 編集]
レス遅れてごめんなさい。
どうぞよろしくお願いします!

おっしゃることはもっともだと思うのですが、私がポイントとしたかったのは、思惑やインセンティヴ・必要性と、義務とでは明らかに性質が異なるというものです。 このあたりの区別は結構重要になるのではないのかな、と感じています。
 

2007/10/13(土) 17:47:02 | URL | Taejun #-[ 編集]
手順兄お久しぶりです。そして誕生日おめでとうございます。

小さいころから意味もわからず統一という言葉を叫んでました。笑。でも現実的に目の前に迫ってきている統一をどう考えるべきか、まだ思考がいたっていませんでした。

ここでひとつ質問なんですが、昨日あるセミナーで分断費用と統一費用という言葉が出てきました。現実的に同一に考えることは難しいと思うんですけど僕はこの考え方少し面白いと思いました。手順兄はこれについてどう考えますか?
2007/10/14(日) 07:25:39 | URL | 敬柱 #-[ 編集]
 お久しぶり。 確かに、その視点は面白いね。
 となると、(冷静なコスト計算のみで行くと)分断のコストと、統一のコスト両方を比較する必要があるのだろうね。
前者は精神的なものに多くをよっていそうだし、後者は経済的なものに多くをよっていそうだね。 と考えると、両者の比較は容易でないのかもしれません。 リンゴとリンゴの比較じゃなくて、リンゴとミカンの比較になっているから。

 色々と考えることはあるのだけれど、それでも、冷静に(感情をも含めて)損得勘定で考えると、統一のコストの方が高くつくというのが僕の感覚です。 ドイツより多くのコストがかかることは目に見えているわけだし。

 それでもそういった万難を排して統一することが、長期的にはよい方向に進むのだろうとは思っています。 といっても、短期志向の人々は反対すると思いますが。 必要なのは、強烈なリーダーシップなのかな、と感じています。
2007/10/16(火) 01:10:00 | URL | Taejun #-[ 編集]
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