Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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金商法雑感。
 経済学というのを学んでいると、市場そのものの効率性や、市場メカニズムがもたらす便益についての考えが身にしみこんできます。 いくつかの市場の失敗をうまく避けることができるのならば、市場メカニズムが社会全体にもたらす利益はとても大きいので、当局による規制は、必要最小限であることが望ましいのかもしれません。


 ですが、どうも最近の規制の方向性は何か違いそうな予感がしていて、下の出来事はその一つの証左なのではないのかな、と思います:

 りそな銀行は全国に271ある支店で「支店長」職を廃止する。15日から東京都内と関西の計4地域で試験的に支店長をなくし、2008年度から全廃する方向で検討している。行員の法令順守の徹底など内部管理で支店長の負担が重くなっているため、内部管理と営業担当の責任者を分けて置くことで、顧客との接点を強化する。支店長の肩書を廃止するのは大手銀行で初めて。

 新しい体制では3―6カ所の支店を1つの営業単位にまとめたうえで、大企業や中堅・中小企業、個人など顧客層ごとに責任者となる「営業部長」を置いてその地域を統括させる。一方、各支店の内部管理は新設の「お客様サービス部長」が担当する。りそな銀は4地域での効果を見極め、来年度中にも全店で新制度を導入する考え。


 
 最近施行された金商法は、会社の顧客に対する、「これでもか!」というほどの事前情報開示を求めます。 残念ながら悪法も法なので、致し方が無いのですが、これにより、日本市場の魅力度はまた一段と下がってしまうのではないでしょうか。 同法施工月から、日本への投資金額が10%以上落ちていますが、金商法の施工が一つの影響となっているのかもしれません。
 
 「適切な情報提示がないと、顧客が保護されないのではないか」、と思われる方がいるかもしれません。 でも、頭の中に市場のマインドがある人は、そうは思わないのです。 というのも、市場が適切に機能しているのならば、「適切な情報を顧客に提供しない金融機関を使う人はいなくなるので、それを知っている金融機関は、自主的に必要なだけの情報提供は行うようになるはず」だからです。 


 魅力的な資本市場を作るのであれば、必要なものは効率性と明確なルールであって、それは必ずしも、至れり尽くせりの(吐き気がしそうな)情報提供を強制的に行わせることではないような気がします。  金融機関に勤めている友人たちは、この法律は、空前の悪法となるのではないか、と危惧していますが、さてさて、どうなるのでしょうか。
 
 ひとつ事実として言える事は、投資用の資金というのは、「足が早い」ので、市場が魅力的でないと感じるや否や、すぐに撤退していくということです。 なので、この政策の成果は、近いうちにあらわれそうですね。


 



Comment
≪この記事へのコメント≫
自由化と規制は表裏一体かとは思いますが、個人情報保護法と金商法は少しやりすぎ感があります。
日本の金融市場が世界的に取り残されないことを切にお祈りします。
2007/10/16(火) 01:34:15 | URL | まさのー #-[ 編集]
そのまま政治的主張としてパクります。国際的競争力を失った日本など…(青ざめる)
情報は力そのものです。
2007/10/16(火) 09:03:03 | URL | 三浦介 #OGPSQbQg[ 編集]
まさのーさん、営業やコンプラの人たちは、本当に苦労しそうですよね… なんだか。 


三浦介さん、仰る通り、制度の競争力というのは、先進国において相当に重要な問題だと思います。

 
2007/10/17(水) 00:35:17 | URL | Taejun #-[ 編集]
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