Taejunomics

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Private Equityファンド、特にバイアウトファンドについてのまとめ②
 バイアウトファンドの活動の内容について見ることにする。

 バイアウトファンドは、ファンドの設立から回収まで次のような事をする。

 1.ファンドの組成と投資家の募集  ファンドをつくり、それに投資をしてくれる人や機関を探す。 典型的な投資家は、年金基金や投資信託などの、いわゆる機関投資家である。  
 この時の投資は、設立から回収までの期間として、4~10年を見越して行われる。 企業の売買は容易でないので、中長期的に資金を提供してくれる投資家でないといけない。


2.バイアウト対象企業を決定
 高い回収が出来る企業を買収対象に選ぶ。
 企業の額面価値と本来価値に対しての見積もりなどをする会計的な能力が重要である。 企業のキャッシュフローについて知ることも重要である。 現実のキャッシュフローについて知るために、EBITDA(Earnings Before Interest, Tax, Depreciation, and Amortization。 イービットディーエー、もしくはイービットダー)という指標を用いる。 
 EBITDA=売上-費用+減価償却費+無形資産についての償却
 
 である。
 

3.売手との交渉(M&A)
 バイアウトファンドの買収は、多くの場合、ファンドが対象企業に対し、買収を提案し、それを対象企業が受け入れることにより成立する。 
 典型例は、大企業の子会社や事業部門を買収するばあいである。 買収対象が公開企業の場合は、この際に非公開化する。


4.銀行との融資交渉
 投資家からの資金のみならず、銀行からも資金を調達して買収をする。 銀行からの負債が大きいほど、事業が成功したときのリターンは大きいが、反面、倒産のリスクも上がる。 ちなみに、この、銀行からの負債を利用しての買収をLBO(Leveraged Buy Out、「てこのかかった買収」とでも訳すのか)と呼ぶ。 LBOは、バイアウトファンドにおいてかなり重要なので、明日にでも詳述する。 

5.Due diligenceの完了、M&Aの終了
 Due diligence(デューデリジェンス)とは、企業の資産価値を確認する作業のことを言う。 ほかにも、いろいろな意味を持つのだが、この文脈においては、企業の資産価値の確認作業を指す。 


6.事業活動の開始・支援
 買収した企業の事業活動に、さまざまな形で関与し、企業価値向上のためにファンドが働きかける。
 この際に、ファンドにもっとも求められる能力は、経営コーチング能力である。

7.案件からの退出(exit)、ファンドの回収
 企業の売却か、株式公開を通じて行われる。


 平たく言えば、
 金集め→買い上げ→仕事のおてつだい→売却 


 のサイクルである。 

 以上、基本的なファンドの活動の内容について述べた。

 明日は、今日のエントリーにも書いていたLBOについて述べようと思う。
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