Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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「反転」、「国家の罠」。
 読書録。 両方とも最近読んだのですが、これを読んで、国策捜査というのが、どういうものか、多少なりとも理解が深まった気がします。 Stiglitzが、本は忘れましたが(確かグローバリズム関連の本でした)、どこかで、「真実は微妙なところにある」という事を話していましたが、それを思い出しました。 

 書いている内容は、方向性は違えど、二つとも似ています。 ですが、著者の性格はかなり異なる。 僕は、元検事の田中森一に対して、「何でこうなったのだろう」と考えてしまします。 田中優には、脱帽。 この人の肝っ玉の据わり方は、半端じゃないと思います。 やっぱり秘密外交に携わっていた人だからなのでしょうか。 大事を託せるのは、こういう人なのだろうなと思います。


 以下、印象深かった箇所を記録しておきます:

 
・国家の罠
 
 「これは国策捜査なんだから。 あなたが捕まった理由は簡単。 あなたと鈴木宗男をつなげる事件を作るため。国策捜査は『時代のけじめ』をつけるために必要なんです。 時代を転換するために、何か象徴的な事件を作りだして、それを断罪するのです」 

 (被告人(著者)の最終陳述より)
 「小泉政権成立後、日本は本格的な構造転換を遂げようとしています。内政的には、ケインズ型公平配分政策からハイエク型傾斜配分、新自由主義への転換です。外交的には、ナショナリズムの強化です。鈴木宗男氏は、内政では、地方の声を自らの政治力を持って中央に反映させ、再分配を担保する公平配分論者で、外交的には、アメリカ、ロシア、中国との関係をバランスよく発展させるためには、日本人が排外主義的なナショナリズムに走ることはかえって国益を棄損すると考える国際協調主義的な日本の愛国者でした。鈴木宗男氏という政治家を断罪する中で、日本はハイエク型新自由主義と排外主義的なナショナリズムへの転換を行っていったのです。
 国策捜査が行われる場合には、その歴史的必然性があります。 当事者である検察官も被告人もその歴史的必然性にはなかなか気づかづに、歴史の駒としての役割を果たしているのでしょう。

 ・・・

 『国民の知る権利』とは正しい情報を受ける権利も含みます。正しくない情報の集積は国民のいら立ちを強めます。閉塞した時代状況の中、『対象はよくわからないが、何かに対して怒っている人々』が、政治扇動家に操作されやすくなるという事は、歴史が示しています。」



・反転
 
 「人間社会には、汚い世界がある。必然的にドブを生む。犯罪者は、そうしたドブのエキスを吸いながら、罪を犯すのである。検事を含め法曹界における我々の仕事は、しょせんその『ドブ掃除』にすぎない。正義を振り立て、人をリードする職業などではない。人間のやったことの後始末をするだけだ。それも人間の一番汚い部分の後始末である。」

 「最近、『国策捜査』という検察批判がよくなされるが、そもそも基本的に検察の捜査方針はすべて国策によるものである。換言すれば、現体制との混乱を避け、時の権力構造を維持するための捜査ともいえる。」

 「ただし、それでもひとつだけ、間違いなく言えることがある。この国は、エスタブリッシュメントとアウトローの双方が見えない部分で絡み合い、動いている。彼らはどこか似ている。」




 
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2008/02/13(水) 19:16:34 | | #[ 編集]
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