Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
(遅ればせながら)Japainの雑感。
 マッキンゼーの川本裕子先生から学んだ一番大切なことは、日頃新聞と雑誌に目を通す癖をつけること。 忙しい仕事をしている人は特に。 そうでないと、いつの間にか、仕事だけにのめりこんでしまい、気づくと社会にいながら浦島太郎になってしまうから。

 そんな川本先生が少なくとも読むようにと話していたのは二つ:
 ・日経(どのようにメディアが事象を取り扱っているのかを知る&事実ベースで情報収集)
 ・Economist(読む価値あり)

 でした。 Economistは、読んでみるとわかりますが、発行部数は少ないまでもかなり質の高い雑誌です。 少し高慢な書き口、という(個人的には気になる)問題が気になりますが。  

 爾来、Economistはコツコツと読んでいるのですが、最近の日本批判はとくに強烈でした。

 タイトルは、「日本の痛み―なぜ日本は失敗し続けるのか」。

  http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=10723419


 ここでは、サブプライムの影響が少ないにもかかわらず大幅な株価下落を見せている日本の問題について取り上げています。 
 
 Economistが指摘しているのは、主に3点:

 1)政治水準の低さ:特に産業の成長性を著しく下げる規制の水準の低さ

 2)既得権層の強さと、それによる市場経済の阻害
 
 3)指導層の年齢の高さ:(gerontocratsのgero-は「老」を意味する英語なのですが、この単語、"Word Power Made Easy"という本を読んで以来、初めて実際に目にしました。)


 です。
 1)は表面的な問題で、2)と3)が1)をドライブしている根本的な問題なのかもしれません。

 これらが、日本がこの時期に株価を下げた要因になっている、と同誌は主張します。


 
 僕としては、利食いが売り圧力のかなり大きな要因だと感じているのですが、それでもこの主張にかなりの説得力を感じています。 市場経済を阻害しているとみなされるような象徴的な事件が起きるごとに、売り傾向はますます強くなっていくのかもしれません。

 前にも一度自分の見解を書いたのですが、市場主義をとるか、縁故資本主義(crony capitalism)をとるか、はたまたほかのシステムを志向するかというのは、価値判断の問題なのだと思います。 それが良い、悪いという事を判断することは、僕にはできません。
 ただし、現在、社会主義国家を含んだ各国が市場主義へと向かっている以上、このような政策をとることは、市場の恩恵を受けにくくなることは事実でしょう。 市場性のある、高い労働生産性を持つ産業にシフトしていかない限り、この国の財政はいかんともしがたい状況にあることを鑑みると、選択肢はあまりないのかもしれません。 
 

 
Comment
≪この記事へのコメント≫
ちょうど先日サムから、この記事だけのリンクが送られてきました。この雑誌の語彙が私の語彙と異なるので(新聞系の英単語は難しいです)、途中で投げました。
このブログで思い出して、「日本経済学会では、Lost Decadeの原因は、非効率な融資が~、本来必要とすべき融資~、という意見で大体一致しているんだよ」とサムにレスするつもりでしたが、疲れたので止めました。

山形さんがeconomistの記事を一部訳されています。
http://cruel.org/economist/
入門としては、読むならこちらが楽ですね。

村上龍のRVRでもよく日本の政治の質の低さは指摘されています。世界情勢の変化の早さに対応できていない、と言っていたと記憶しています。
http://video.msn.co.jp/rvr/
あまりに日本政府はよく批判されているので(ほぼ毎回?)、どれだったか思い出せません。
ちなみに、これはインターネットラジオとして聞けば良いです。村上氏は喋るとややグダグダ気味の時があります。文章の切れ味はあるんですけどね。
2008/03/05(水) 20:15:05 | URL | チキンワイヤー #-[ 編集]
 こんばんは。
 
 新聞系の英語というより、Economistの英語は、かなり高度だと思います。 

 この記事の言っていることは、おおむね正しいのだと感じています。
2008/03/07(金) 00:44:12 | URL | Taejun #-[ 編集]
こんにちは。
The Economist について、英語と経済について、次の本があります。(ちょっと古いですが) ここに書き込むこと自体、釈迦に説法かもしれませんが。

The Economistの記事で学ぶ「国際金融」と「英語」、吉本佳生/著 渡辺智恵/著 、日本評論社
The Economistの記事で学ぶ「国際経済」と「英語」、同じ著者、日本評論社
2008/03/14(金) 12:11:36 | URL | タナカコウイチロウ #wr80fq92[ 編集]
タナカコウイチロウさん、先日はお疲れ様でした&ご紹介ありがとうございました!
こんな本があるんですね。 時間がある時に読んでみます!
2008/03/17(月) 00:20:59 | URL | Taejun #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。