Taejunomics

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告発―Murder in the first。
友人のお勧めで見た、「告発」。 実在し、1962年に閉鎖された、悪名高いアルカトラズ刑務所内で起こった殺人事件がその題材となっています。

告発(1995)  (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)告発(1995) (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)
(2007/09/13)
クリスチャン・スレーター.ケヴィン・ベーコン.ゲイリー・オールドマン

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タイトルは、被告人の罪状、第一級謀殺(First Degree Murder)と、最初の殺人者はアルカトラズ刑務所だ、という事がかけられているのだろうと思われます。

刑務所内で起こった殺人事件。 被告人の弁護をする過程に、弁護士は、被告人を殺人へと衝き動かしたアルカトラズ刑務所の非人道的な扱いを知ることになります。その事実を説きながら、弁護人は、被告人の刑を軽くするために手を尽くします。結果、被告人の刑は大幅に軽減され、その後、この
裁判をきっかけの一つとして、アルカトラズ刑務所は閉鎖されることとなります。


非常によかったのですが、最後のシーンに、大きな不満が残りました。


結局、被告人は、判決で罪が軽くなったにせよ、3年の懲役でアルカトラズ刑務所にまた送られ、そこの地下牢で殴り殺されたわけです。どんなに事を美しく飾ろうと、また、彼が内心においていくら勝利をおさめようと、この事実は変わっていない。 

それなのに、映画では、弁護人が「彼は勝利の中で生き、そして死んだ」と最後の独白を残しています。

僕にとっては、「はぁ?」です。それは、少なくとも、弁護人が言う事ではないのではないでしょうか。僕は、自分が被告になったとしたら、こんなことをいう弁護人には弁護してもらいたくないです。 分かっているのでしょうか、真っ暗でじめじめして、虫がはいずり回る、糞と小便の臭いがたち込める独房で、殴り殺されていく人間の気持ちが。 僕には到底想像も出来ません。 彼は勝利した、なんて事は僕には言えそうもないです。 ただただ意気消沈すると思います。 プロ失格かもしれませんが。 


この弁護人の最後の独白が、弁護人を、正義を通そうとする人間から、ただの英雄主義者に引きずり降ろしていると僕は感じました。 それが映画の狙いで、人々に不条理感を呼び起こすことにより、世に問おうというのなら、それでもいいのでしょう。 でも、意図がそれとは違うところにあるであれば、この脚本は、危険な場所に身を置いていない人間とそうでない人間との間の断絶を、意図せずにして明らかにしているものなのかもしれません。


と、言いながらも、良い映画でした。 これだけ感情移入して見れたのも、内容と演技の素晴らしさによるものでしょう。 勧めてくれた友人Hengに感謝。

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