Taejunomics

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ビルマ(ミャンマー)のサイクロン被害の要因。
(5月14日追記:指摘を受けて、ミャンマー→ビルマ(ミャンマー)に変更しました。 その理由は、ミャンマーという名称は、軍事政権がクーデター後につけた名称で、それに反対する人々はいまだにこの国のことをミャンマーと呼び続けるそうだからです。)


Mya.jpg

ビルマ(ミャンマー)を3日に襲ったサイクロン、時速は192km。ものすごい勢いで家屋を吹き飛ばし、現時点で死者は10万人を超えると推測され、家を失った人は100万人にも及びます。しかし、最も深刻と考えられるのは、今後の被害でしょう。

自然災害の深刻さを増大させる(もしくは軽減する)ファクターは三つだと思います:


一つは、その国の貧困の程度。ビルマ(ミャンマー)においては、人口の30%にあたる5,300万人が絶対的貧困(1日1ドル以下での生活)の中に暮らしています。新生児の死亡率は7.6%とかなり高く、5歳以下の子供のうち3分の1は栄養失調にあるそうです(World Food Programによる)。小学校に入った子供のうち、経済的な事情により57%が途中で退学しています。
また、ビルマ(ミャンマー)はアジアにおける米の最大の輸出国であり、このサイクロンにより、今年の米産出量は大きく落ちることが予想されています。これは、国内に深刻な影響を及ぼすのみならず、現在世界で進展中の食糧不足に拍車をかけることになりそうです。


二つ目は民主化の程度でしょう。民主的な制度が未熟な国においては、少なくない場合、天災そのものより、人災による被害の方が重大なことになると考えられるからです。ここまでの同国の政権の動きを鑑みると、今後の人災による被害が甚大なものになる可能性は、低くないのかもしれません。

ビルマ(ミャンマー)は1962年に軍部がクーデターにより政権を掌握して以来、軍事独裁政権が続いています。1990年に行われた選挙でアン・サン・スー・チー率いる国民民主連盟が392議席(81%)を獲得したにもかかわらず、軍事政権はこの結果を否定し、現在も政権移譲は行われていません。アン・サン・スー・チー氏は1989年からずっと軟禁状態にあります。この期間、数多くの反対運動がありましたが、すべて鎮圧されてきました。最近のものでは、日本人記者が巻き込まれ射殺されたデモが、記憶に新しいと思います。

Mya2.gif

サイクロンが上陸したのは5月2日。その48時間前にインドの気象庁がビルマ(ミャンマー)軍事政権にサイクロンの警告を与えていたのですが、ビルマ(ミャンマー)政府は事前に被害を小さくするアクションを何もとらず、これが事態を一層深刻なものにしたそうです。また、被害が明白になる中、軍事政権は支援の受け入れを表明したものの、その支援物資の分配は自分たちで行うという事を固持し、支援関係者の入国を拒否しています。5月12日の国営紙でも、この姿勢を改めて強調しているそうです。ただし、以前からビルマ(ミャンマー)は経済制裁(少なくない場合、西側世界の政治の道具でもある)の対象であり、同国が受けてきた仕打ちにも(同国への一人当たり援助は3ドル、お隣のラオスは60ドル)、現政権のかたくなな態度の一因があるのかもしれません。 
正直、僕には分らないことが多いので、断定的な物言いはできませんが。



そして最後は、その社会における人々の連帯の強さ。助け合いの精神が根付いている社会は、そのコミュニティのうちに自然災害に対する耐性を有しています。この連帯の強さと宗教は少なくない場合でリンクしているようで、東アジアで飢饉が生じたとき、人々をぎりぎりのところで救う役割を果たしていたのはお寺の存在だったそうです。
ビルマ(ミャンマー)ではどうなのでしょう。人口の89%は仏教徒である国ではあるのですが、詳しいところは分かりません。貧困の状況と政権の独裁の程度に関しては、希望的観測が難しい状況にあるようなので、人々の連帯が頼りなのですが。


写真出所:
http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=11332728


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